インドネシア 産地視察レポート(1)

少し時間が経ってしまいしましたが、7月は長期でお休みをいただきカカオ産地の視察ツアーに参加してきました。

今回のツアーの主催は京都のDari Kさん、チョコレート好きであれば必ずご存知、京都の超有名店!

インドネシアのスラウェシ島のカカオを使ってチョコレートを作っており、代表の吉野さんは、「カカオを通して世界を変える」という目標の元、様々なお取り組みをされていらっしゃる日本のBean to Barの先駆け的存在です。

フィリピンに住んでいた時からカカオファームツアーをやりたいなと思っていたこともあり、今回勉強のために参加させていただきました。

ここますのカカオはフィリピンミンダナオ島産、自分のカカオの産地よりも先に他の産地をご紹介するのはいささか順番が逆なのですが(笑)、、、、ずうっっと参加してみたかった Dari Kさんの産地視察ツアー、短時間ですが本当に充実した素晴らしいツアーだったので紹介させてください。

飛行機でインドネシア スラウェシ島南部のマカッサルという場所まで行き一泊、その後バスで約8時間。家を出てから約2日かけてようやく目的地のポレワリに到着しました。

フィリピンでは僻地に行くこともあったので、到着したポレワリが想像していた何倍も都会で、滞在先ホテルもゴージャスで驚きました。

到着時には現地の若者たちが伝統舞踊でお出迎えしてくれました。ホテルが用意したものでも、ダリKさんが依頼したものでもなく、町の観光局が独自の予算でご用意してくださったお出迎えとのこと、これを見るだけでもダリKさんの地域の貢献と、現地の皆さんから感謝されているということが十分伝わってきます。

ところで、今回のツアーは法人向けツアーで、参加されていた方は皆様食品関連の方々です。

チョコレート関係者はもとより、大手飲料メーカーやアイスクリームの開発をされてらっしゃる方、食品会社のコンサルをしてらっしゃる方など、とにかく食材に関心を持たれてらっしゃる方ばかり。移動の途中で寄るコンビニでも皆さん興味津々で様々なものを試食用に買われていて、おすそ分けしてくださるので、「虫以外は何でも食べてみたい病」の私には幸せすぎる環境!

途中で寄っていただいた、吉野さんイチオシのとうもろこしスタンドの茹でモロコシも、初めての食感。チリ入りの辛い塩とすだちのような柑橘類(たぶんフィリピンのカラマンシー)をつけていただきます。モチモチしてて最高でした!

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そんなメンバーで始まったツアーの最初の見学は、ローカルで最も大きな市場ウォノムルヨ市場の散策です。

野菜、果物、お魚、衣類、日用雑貨まで大型のスーパーマーケットがないこの地域では生活に必要なものを全てここで揃えるそうです。

ここスラウェシ島と私のいたフィリピンのミンダナオ島は比較的近いので、呼び名こそ違いますがフルーツや野菜は似たようなものがものが多く、親しみがあるものが多かったです。

こちらでも、絶対お腹痛くなりそうな、衛生的に『!?』という器に入った手作りアイスや、南米でも見かけたトウモロコシのポン菓子、フィリピンでは見かけたことのないスネークフルーツなど、カタギは手を出さないような(笑)様々なものをいただき、好奇心が満たされました!

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途中で、市場の中にあるMacoaというBean to Bar チョコレートショップに立ち寄り、工場を見学させていただきました。

え!こんなところにBean to Bar!?という感じでしたが、政府からの援助をうまく使い、現地の若者数人が地元のカカオを使って作っているチョコレート。荒削りですが、温かみのある素敵なチョコレートでした。

 

立派な機械もいくつかあり、特にカカオ豆からカカオバターを絞り出す搾油機は欲しい機械の一つなので羨ましい限り(笑)併設のカフェもスタイリッシュで、コーヒーもこだわっていました。

 

 

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その後ダリKさんの拠点となっている現地のカカオ農家さんのお宅にお邪魔して、お食事や会社のお取り組みにお話などを伺い、ダリKさんとは別に、現地の団体独自で作っているチョコレートの工場で工程などを見せていただきました。

こちらも立派で大きな機械があって驚いたのですが、そのほとんどが独自で作られたものと聞き、さらにビックリしました!

自分たちで育てた原料ゆえに、カカオをとても大切にしながらチョコレートを作っていることが伝ってきました。カカオは手のかかる農作物で一粒一粒がとっても貴重。それがわかる人とそうでない人はきっとチョコレートを作る工程や出来上がりが違ってくるのではないかなと思っています。

チョコレートの悲しい側面として、カカオの育つ暑い地域は、チョコレートを作ることに向かないという問題があり、それもあってかカカオは換金作物としてチョコレートを食べたことがないような人々に作られているという事実があります。

私のいたフィリピンは運よく「タブレア」というチョコレートドリンクを飲む習慣があり、作るだけでなく現地でカカオが食されてきました。これは本当にラッキーなこと。一方でインドネシアではこれまで換金作物として育てられていたため、 Dari Kさんが参入するまでは、この地域でも自分の育てたカカオがどのようにチョコレートになってどのような味になるのか知らない人がほとんどだったということです。

味も知らないような農作物を苦労して作って、出来栄えに関わらずカカオ市場の決めたマーケットプライスで買取されていく。頑張って作ったところで、買取金額が上がるわけでもないので結果カカオの品質は二の次になる→インドネシアのカカオの評価が下がる、、、この負のループから脱却するために、技術指導をして良いカカオを作ってもらい、適正な価格で直接買取してあげることで、生産者の生活を助け、向上心を持ってもらい品質の良いカカオを作ってもらう、、、というお取り組みをして来られたのDari Kさんです。

一方で、現地に農民と共同して良いカカオを作っていく団体を立ち上げ、農民自身チョコレートビジネスに参入していける手助けも行なっています。

農民がカカオを作って売るというのは一般的に農業、漁業などの一次産業で、そこに加工をして商品化していくことが二次産業、そして生産者が生産品に付加価値をつけ、流通販売にも業務展開していくが形態を六次産業と呼ばれています。

個人的には、この第六次産業こそが、農民の生活困窮を改善していく理想的なカタチだと思っています。カカオの産地でチョコレートやカカオ加工品を製品化し付加価値をつけた上で、現地で消費したり他へ販売していくことが生産者の生活改善、自立、ひいてはカカオの品質向上につながっていくことは間違いないと信じ、ここますもフィリピンの産地に貢献していきたいと考えています。

この現地の団体でも、自身の生産したカカオから、チョコレートを作って空港のお土産屋さんなどに販売しているそう。すんばらしいですね!

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そしていよいよお待ちかねのカカオ畑へ!

やっと会えたねインドネシアのカカオちゃん~~~~~ん!!と抱きつきたい気持ちを抑えつつ、カカオポッドの収穫体験。(フィリピンではいつもやってたのですがインアドネシアではお初です!)

本来であれば収穫期は終わっている時期なのですが、参加者のためにポッドを残しておいてくださったとのこと。

カカオは交配しやすい植物なので当然と言えば当然なのですが、フィリピンでよく行っていた農園に比べると、いろいろな種類があるように思いました。色とりどりでとても可愛らしかったです♡

カカオに関するお話をたくさん伺ったあとは、一人づつ、カカオの苗を植樹をさせていただきました。大きくなれよ〜!

そして、農家さんがヤシの木に登ってくれて、超フレッシュなヤシの実ジュースを堪能!

ジュースを飲み干した後は、ヤシの実の内側にあるゼリー状の部分を食します。

ここまではフィリピンでも農家さんにお邪魔するとよくやってくれるおもてなしなのですが、ここではさらに上を行くお・も・て・な・し・が!

ココナッツシュガー(ココナッツの花からとる蜜を煮込んで作る砂糖)をグツグツ煮込み、グラメラというもペースト状のお砂糖をこのゼリー状のココナッツにかけてくださいました。これがとてつもなく美味でした!!

例えて言うなら、きな粉と黒蜜の完璧なマリアージュが葛餅を包むあの感じ、、、嗚呼、フィリピン人にも教えてあげたい!!(←余計なお世話

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その後も現地のお話などをいろいろとお話を伺いながら1日目は終了。

素敵なメンバーの方々と一緒に、手入れされた美しい農園を訪れ、チョコレートとカカオ三昧の1日、多幸感に酔いしれてこれはグッスリだぞ~!!と眠りにつきました⭐︎
(実は夕食後のお酒にも酔ってた↓)

 

。。。。が、朝4時間半頃、大音量のアザーンで叩き起こされました。

そうここはイスラム教の地、、、朝の礼拝の存在を忘れていました(泣)

(2)へ続く